電柱

電柱移設②

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「自宅の窓に電柱がかからないように移設工事をしてくれと東京電力に要望を出した。」

お隣の方から電話でこう告げられたと工務店の支店長さんから連絡があった。

僕達の土地の目の前は川沿いのランニングコースで見晴らしの良い場所である。お隣の方の側面の窓はそちら側に位置するため、その窓からの見晴らしはとても良いはずである。引越をしてきた後にその窓に電柱がかぶってしまうようになるということは誰だって避けたいはずで、当然の要望だった。

お隣の家の窓にかぶらないように支柱を移動すればよいということになるが、問題の電柱と支柱の位置を何度も見た限りではお隣の家の窓に被らずに支柱の向きを変更することは不可能なように思えた。

昨日の工務店さんとお隣の方の話し合いの結果、電柱問題が解消したと一度は喜んだ僕と妻だった。しかし、お隣の方のこの要望によって、電柱の移設は実質不可能になったと思われ、この日の夜は2人で落ち込んでしまった。

数日後、移設内容や移設時期について東電の担当者と工務店の現場監督さんが現地で打合せをすることになっており、その打合せの中で東電からお隣の方の要望を満たす支柱の移設方法の提案が出ることを祈るしかない状況となった。

僕と妻はお隣の方とは良好な関係を築いていきたいと考えていたため、もし現地での打合せで東電から良いアイデアが出なければ、きっぱりと支柱の移設はあきらめようと2人で考えていた。

移設ができないとなった場合は駐車場3台確保は不可能となる。しかし、なんとか2台分は確保できる見込みはあったため、2台分の駐車場確保を死守することを目指そうと僕と妻は話していた。

 

そして数日後、東電の担当者と工務店の現場監督さんの現地での打合せが行われたのだった。

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